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戸籍の読み方 — 改製原戸籍・除籍謄本の違いと古い戸籍の解読

明治・大正・昭和式の古い戸籍は旧字体・縦書き・専門用語で読みにくい。本ガイドで戸籍の種類、事項欄の見方、用語集、よくある誤読を解説。

  • 読了目安
    8 分
  • 公開
    2026-04-23
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    4
  • 著者
    家系図ずかん編集部
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戸籍の読み方 — 改製原戸籍・除籍謄本の違いと古い戸籍の解読

戸籍を取り寄せたが「読めない」「何と書いてあるか分からない」となる方は少なくありません。本ガイドでは戸籍の種類の見分け方事項欄の読み方旧字体・専門用語の解読を解説します。


1. 戸籍の種類の見分け方

1-1. 現在戸籍(戸籍全部事項証明書)

現在進行中の戸籍。横書き・コンピュータ印字(1994 年以降)または縦書き・手書き/タイプ印字(それ以前)。

1-2. 改製原戸籍(原戸籍 / はらこせき)

法律改正で作り直された過去の戸籍の原本。例えば現在の横書き戸籍の前にあった昭和 23 年式戸籍は、電子化改製により「原戸籍」として保管。

表記の特徴:

  • 戸籍の右上に「改製につき、この戸籍は改製年月日で閉鎖」等の記載
  • 明治・大正・昭和のいずれかの「式」で書かれている

1-3. 除籍謄本(じょせき)

戸籍全員が除籍され、戸籍自体が閉じたもの。原因:

  • 全員が婚姻や転籍で別戸籍に移動
  • 全員が死亡
  • 戸主の分家・廃家

2. 各戸籍式の特徴

使用期間戸籍の単位主な特徴
壬申戸籍(明治 5 年式)1872-1886戸(家族集団)閲覧不可(人権配慮で封印)
明治 19 年式1886-1898戸主と家族現存する最古の閲覧可能戸籍
明治 31 年式1898-1914戸主と家族戸主権の強化、「家」制度の完成
大正 4 年式1915-1948戸主と家族書式大幅改定、横線罫
昭和 23 年式1948-1994夫婦と未婚の子「家」制度廃止、現代の核家族中心
平成 6 年式1994-夫婦と未婚の子横書き・電子化

3. 戸籍の事項欄

3-1. 基本情報

戸籍の冒頭には:

  • 本籍: 戸籍の「住所」(現住所とは別)
  • 筆頭者(現代)または戸主(昭和 23 年式以前): 代表者の氏名
  • 戸籍の作成事由: 改製・転籍・新戸籍編成等の理由

3-2. 身分事項欄

各家族員について:

  • 出生: 年月日、場所、父母名
  • 婚姻: 相手、年月日、新戸籍の本籍
  • 離婚: 相手、年月日、元の戸籍への復籍
  • 養子縁組: 養親、年月日
  • 死亡: 年月日、場所、届出人

3-3. 重要な見方

父母欄:

  • 戸主の父母の氏名
  • 亡父 〇〇」とあれば父は既に死亡
  • 母 〇〇」とあれば母は存命(時代により書き方違い)

前戸主欄(古い戸籍):

  • 前任戸主の氏名と、戸主との続柄
  • これが祖先の情報源になる

4. 旧字体の読み方

古い戸籍は旧字体で書かれています。よく出てくる例:

旧字体新字体読み
渡邊渡辺わたなべ
齋藤斉藤さいとう
𠮷よし
たか
くに
はま
とく
じつ
がく
きゅう

戸籍上の氏名は旧字体のままの場合と新字体に直された場合があります。両方の表記で統一した方が検索しやすくなります。


5. 専門用語集

用語意味
戸主(こしゅ)「家」の代表者、家長(昭和 23 年以前)
筆頭者現代の戸籍の代表者、権限ではなく記載順
庶子(しょし)法律上の父母が婚姻していない子
嫡出子(ちゃくしゅつし)法律上の夫婦の子
長男・次男男子の生まれ順、女子は「長女」「次女」
養子・養女養子縁組で親子関係を結んだ子
廃嫡(はいちゃく)嫡男の相続権を奪うこと(戦前)
分家戸主が本家から独立して新戸籍を作ること
廃家(はいけ)戸主の死亡・欠格で家が絶えること
復籍(ふくせき)元の戸籍に戻ること(離婚時等)
入夫婚姻(にゅうふ)夫が妻の戸籍に入る婚姻
養女婿(ようじょむこ)養女と結婚して養親の戸籍に入る
縁組(えんぐみ)養子縁組

6. よくある誤読と対処

6-1. 「亡」の位置で生死を取り違える

  • 亡父 〇〇」= 父は死亡している
  • 父 〇〇」(亡なし)= 父は存命(記載時点)

6-2. 「大正 13 年 1 月」と「昭和 13 年 1 月」の見分け

  • 大正 = 1912-1926(大正 13 年 = 1924 年)
  • 昭和 = 1926-1989(昭和 13 年 = 1938 年)
  • 元号が手書きで読みにくい場合は、年号・西暦対照表で検証

6-3. 「戸主 〇〇 長男」と「長男 〇〇」

  • 「戸主」となっている人物の「長男」の位置に記載があれば、その人物は戸主の長男
  • 順序(長男→次男)で続柄が判別

7. 読解支援ツール

  • 旧字体対照表: インターネット上で無料検索可
  • 戸籍用語集: 行政書士 HP・法務省サイト
  • くずし字解読サイト: 文化庁くずし字辞典等

1 通だけ行政書士に翻刻を依頼(1 通 1,000-3,000 円)すると勘どころが掴めます。


関連する偉人家系図

本ガイドの読解例の参考に:

  • 渋沢家 — 明治実業家、戸籍で辿れる家系の好例
  • 大久保家 — 大久保利通 → 牧野 → 吉田 → 麻生、4 世代の転籍事例

上位 Pillar

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出典

#種類出典検証
1法令戸籍法
2学術書下夷美幸『日本の家族と戸籍』(東大出版会、2019)
3Wikipedia「戸籍」「改製原戸籍」「庶子」

最終更新: 2026-04-23 運営: 家系図ずかん編集部 / X @okapi_tech

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Guide ID: koseki-reading / 公開: 2026-04-23 / 更新: 2026-04-23