高杉家の家系図 — 長州奇兵隊・高杉晋作の家系
家系図ずかん編集部 公開: 2026-05-01 | 品質: Public-ready(信頼度 ★★)
[幕末維新志士] [幕末] [長州・萩・下関]
長門国萩城下の中級藩士・高杉家は禄高 200 石の馬廻り役。その嫡男として生まれた高杉晋作(1839-1867)は、松下村塾で吉田松陰に学び、奇兵隊を組織して身分を問わず参加できる武装集団を編成した。功山寺挙兵(1864)を機に長州藩政の主導権が変動し、第二次長州征伐(1866)では海軍総督として小倉口の戦闘を指揮した。しかし 1867 年 4 月、結核のため下関で 27 歳で病没した。
概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 一族名 | 高杉家(長州藩中級武士) |
| 起源 | 毛利家に仕える馬廻り役、禄高 200 石 |
| 拠点 | 長門国萩・下関 |
| 家紋 | 丸に分銅紋 |
| 歴史的役割 | 高杉晋作による奇兵隊創設・功山寺挙兵 |
| 明治以降 | 嫡男・東一が華族令で男爵叙爵 |
代表人物
1. 高杉晋作(1839-1867)— 奇兵隊を組織した長州藩士
天保 10 年(1839)、長州藩士・高杉小忠太の嫡男として萩城下に誕生。藩校明倫館で学んだのち、安政 4 年(1857)19 歳で松下村塾に入門し、吉田松陰に学んだ。同門には久坂玄瑞・伊藤博文・山県有朋らがいたとされる。
文久 2 年(1862)幕府使節随行で上海を視察、清朝の状況を見聞した経験はその後の思想形成に影響したとされる。文久 3 年(1863)には奇兵隊を組織した。武士・農民・町人を問わず参加できる常備軍であり、長州藩の身分制を超える形態の隊が編成された点が特徴とされる。1864 年 8 月の四国艦隊下関砲撃事件では伊藤博文らとともに講和交渉にあたった。
元治元年(1864)12 月 15 日、晋作は長府の功山寺で五卿(三条実美ら)を奉じて挙兵(功山寺挙兵)。奇兵隊・諸隊が呼応し、翌正月の大田絵堂の戦いを経て長州藩政の主導権が変動した。
慶応 2 年(1866)の第二次長州征伐では海軍総督として小倉口を担当、蒸気船丙寅丸で関門海峡の作戦に従事した。同年の薩長同盟でも長州側の準備に関与した。
結核が悪化し、慶応 3 年(1867)4 月 14 日に下関で病没。享年 29(数え)、満 27 歳。辞世「おもしろき こともなき世を おもしろく すみなしものは 心なりけり」と伝わる。
2. 高杉雅子(マサ、1845?-1922)— 萩で晋作を待った正室
長州藩士・井上平右衛門の娘。万延元年(1860)、晋作 22 歳のとき結婚。晋作の脱藩・挙兵・長州征伐と、結婚後 7 年間ほぼ別居状態で萩に待った。元治元年(1864)11 月に嫡男東一を出産。維新後は明治政府から扶助を受け、1922 年に没。
3. おうの(梅処尼、1843?-1909)— 下関で晋作を看取った愛人
下関の芸妓出身。晋作の下関潜伏期に行動を共にし、最期を看取った。剃髪して梅処尼を名乗り、下関吉田の東行庵を守って晋作の供養に生涯を捧げた。
4. 高杉小忠太(1814?-1891)と高杉東一(1864-1923)
小忠太は晋作の父、長州藩士・禄高 200 石。嫡男の脱藩には当初反対したと伝わる。1891 年没。東一は晋作と雅子の嫡男、父・東行の号を継いで命名された。明治 17 年(1884)の華族令で男爵を授けられ、高杉家を継承した。
高杉家の略歴
起源: 毛利家に仕える馬廻り役、禄高 200 石。
晋作の登場: 安政 4 年(1857)の松下村塾入門以降、3 年余の活動が幕末長州の動向に関与した。
維新後: 嫡男東一が高杉家を継ぎ、明治期に男爵に叙された。家系の現代世代については本記事では扱わない。
家紋
丸に分銅紋。分銅(重量計の錘)を意匠化した器物紋で、武家としては珍しい。
関連する家系図
- 毛利家 — 長州藩主、仕えた主君家
- 松下村塾 — 晋作の師・吉田松陰の塾
- 伊藤博文家 — 松下村塾同門
- 坂本家 — 薩長同盟で連携
- 新選組 — 池田屋事件で対峙した敵対組織
- 西郷家 — 薩長同盟の薩摩側当事者
- 大久保家 — 維新三傑
出典・参考文献
ランク A
- Wikidata Q303305(高杉晋作)、2026-05-01 verified
ランク B
- 一坂太郎『高杉晋作』文藝春秋、2002
- 古川薫『長州奇兵隊 無頼と官僚の山河』創元社、1972
ランク C
- 高杉晋作 - Wikipedia、2026-05-01 確認
- 奇兵隊 - Wikipedia、2026-05-01 確認
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最終更新: 2026-05-01 執筆: 家系図ずかん編集部